ご挨拶

大会長

第34回 日本神経科学大会 大会長
大隅 典子
(東北大学大学院医学系研究科 教授)

 おかげさまで、9月18日をもって第34回日本神経科学大会および関連企画を無事に終えることができました。単独大会として過去最高の1,815演題が発表され、参加者は3,676名にのぼりました。3月に未曾有の震災が起きたにもかかわらず、多くの方々にパシフィコ横浜にお集まり頂けたことを心から御礼申し上げます。何より、参加者の増加は神経科学研究分野への関心のたかまりを反映していると思われます。

 本大会ではプレナリー・レクチャー、特別講演、大会企画および公募シンポジウムや一般演題(口頭発表・ポスター発表)の他、海外の神経科学学会と合同して行う国際連携企画、Travel Award受賞者28名と日本人若手神経科学者の交流会、次世代の脳科学者育成および若手キャリアパスのための企画(わかばプログラム協賛)や、女性研究者の育成支援のための企画(なでしこプログラム協賛)、さらに、神経系疾患の患者団体を交えたイベントと震災関係の特別企画も開催いたしました。また、研究機器・試薬等の企業展示、脳科学グローバルCOE等を含む神経科学を推進する組織、脳科学研究プログラム等のアカデミア展示なども行われました。さらに市民向けの企画として、大会前に仙台における市民公開講座や、大会後に横浜トリエンナーレとの共催によりアートと脳科学の対話を目指した講演会も開催し、多くの方々にご参集頂きました。

 ぜひ、来年の名古屋大会も一層充実したものとなることを心からお祈り致します。